片思いの行く末

片思いの行く末

とても魅力的な人に恋をしていました。優しいし、おもしろいし、一緒にいて楽しいし、こちらの気持ちを汲んで声をかけてきてくれたり、とても気づかいのできる方でした。

 

仕事もできるし、かっこいいし、背は高いし、魅力的に感じない人はいなかったかもしれません。

 

競争率は高そうだと気づきながら気持ちが止められず、私はすぐに恋に落ちたのです。

 

たくさん話しかけ、仲良くなるきっかけをたくさん作りました。ランチも誘って一緒にいったり、帰りは待ち伏せしたりしていたのです。

 

けれど、それを迷惑がることもせず、とても紳士的に受け入れてくれました。そのうち、向こうからランチに誘ってきたり、休みの日に電話が来たり、営業中の空き時間にメールが来たりするようになりました。

 

それで私もとても浮かれてしまったのです。

 

そして、ついにデートに誘われ、二人きりの一日をとても楽しむことができました。その時に思わせぶりなことも口にしていたのです。

 

近いうち告白したいけど、なんか照れくさいな、と。

 

それを聞いて、私はてっきり好きだと告白されるのだと思っていました。

 

しかし、ある日同僚に聞いたのです。

 

その彼がほかの女の人と一緒に歩いていた、と。けれど、舞い上がっている私は少しも疑いませんでした。ちょっとなにかの理由があるのかもしれないとか、親友の彼女かもとか、取引先の人かもしれないと。

 

それが、彼の彼女だったと気づいたのは、その数日後でした。

 

その彼女と結婚すると彼が発表したのです。私への告白は今度結婚するよと伝えたいだけだったそうです。

 

いい子だなと好意はあったけれど、彼女のほうが大切だとあっさりふられてしまいました。

 

それならどうして思わせぶりにメールしたり、ランチに誘ったりするんだろうととても腹が立ったのです。

 

私の気持ちに気づいて、少しでも優しくしたいというのはわかるけれど、優しさが逆に傷つけることもあると知ってほしいです。

 

そして、婚約者となった彼女は何も知らずに結婚していくのです。悔しくてたまりません。

 

さらに、受け取った、結婚披露宴の招待状。

 

私は、その瞬間、ダイエットを決意しました。

 

特別太ってはいなかったけど、痩せているほうでもなかったので。みんなからは少し細くなったら、可愛くなりそうと言われていたのもあって、絶対きれいになって、後悔させてやると思ったのです。

 

そして、それから、食べる量も減らして、毎日ジムに通いしっかり運動して体を引き締めました。

 

もう、必死でした。大学受験より本気だったかもしれません。

 

結果、ダイエットには成功したのですが、当然ですが、きれいになっても私は隅っこから彼の結婚式を眺めているだけでした。

 

このきれいになった体で絶対もっと素敵な人をつかまえてやると思いながら。


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